接待は仕事に繋がらない

仕事に燃えていて、恋愛にも燃えている。
こんなときがあり、思考が混合してしまっていた。
今思い出すと恥ずかしいが、「ガツガツしていた」若いときの話。


アパレルや飲食など、経営者と合コンする機会が多かった。
といっても「合コン」ではなかったと思う。
相手の飲み会に「呼ばれていた」というのが正しい。

接待的な飲み会に女子が居た方が良いから、華を添える的な意味合いで呼ばれていただけだったと思う。
若手の男性が女子側にビール瓶を置いて、一番エライ人に注いで!と指示されていた。
まぁ私たちとしてはタダでリッチなお店で食事ができるし、良いか?くらいだった。
恋愛の出会いには発展しないけど、別に気にしない、というスタンスだったので、「女の子呼んでよ」というときに最適だったと思う。
しかし、私は仕事にも燃えている年齢のときだった。

向こうでビジネスの話をしているとき、耳はダンボ状態だった。
「ビジネスの話、分かる女ですよ」的な感じで相づちを打っていた。
そして、「この人は仕事に繋がるかも!」という目で見ていたので、繋がりそうな人とはプチ名刺交換会を繰り広げていた。
向こうは私のような小娘とビジネスの話をする気はないので、車の話とかをしてくる。

愛想良くこちらはしているものだから、なんだか変に気に入られてしまい、このあとどう?と誘われる。
それが面倒なのだが、仕事に繋げたい、どうしよう。
そんな葛藤をしていた。

しかし、後日礼状などを送って昼間のビジネス的な付き合いに発展させよう!と断ると、もう私は用無しとばかりに相手にされない。
こんな合コンという名のよく分からない飲み会を続けていたときもあったが、今になってみると、仕事をもらえてる人は一人もいない。
酒の席では無理なのだと分かった。